RPAとEXCELマクロ

PC

こんにちは。テレワーカーYです。

ちょっと前のニュースなのですが、マイクロソフトがユーザーにRPA(Power Automation Desktopの機能限定版)の無償提供を始めました

ロボティック プロセス オートメーション (RPA) | Microsoft Power Automate
Power Automate のデスクトップ フローを使用したロボティック プロセス オートメーション (RPA) で、手動の反復タスクを簡単に自動化します。

バッチ処理とかは出来ないみたいだけど、結構本格的なことが出来るようです。

RPA(Robotics Process Automation)は、まあすごく荒っぽい言い方をすれば、「図を組み合わせてプログラミングするEXCELマクロのようなもの」です。コードが図になっても、設計やプログラミングは必要です。一部のRPAのベンダーさんの、「エンドユーザーがプログラミング無しで簡単にシナリオ作れます。自動化どんどん進んでコストバリバリ削減できます」みたいなセールストークは、まあ思いっきり眉唾です。

とはいえ、もしノンコーディングの流れがこのまま進むとすると、大規模なシステム開発において、一部のプログラマに分類されていた労働者が職を失っていくようになるかもしれません。プログラマと言うより、設計書の図をコードに機械的に置き換えるという仕事をしていた人々です。海外ではコーダと呼ぶらしいのですが。なお、現在日本のWeb業界でHTMLコーダと呼ぶ方々は、多分自分で設計してコーディングしていくと思うので、ここでいうコーダとは違います

さて、それではVBAは今後どうなるのでしょうか?RPAのシナリオに代替されてしまい、マクロを書く人は要らなくなってしまうのでしょうか?僕は急にVBAがなくなってしまうことは無いのではと考えています

オフィスの中のPCにはEXCELが入っていることが多く、すぐに開発環境が手に入ります。これに対し、RPAはライセンスを買ってインストールしないと使えるようになりません。無償のRPAもあるにはあるようなのですが、あまり業務で使用していると聞いたことはありません。ただ、この問題に関しては、MicrosoftがOSやOfficeに標準で付けることが可能になったとしたら解決します。Power Automation Desktopは、今は使われ始めて間もないけれど、熟成していけばRPAのデファクトスタンダードになり得る可能性を秘めているのではないかと見ています。そうすると、U社やB社のプロダクトも表計算における昔のLotus1-2-3のような存在になりかねず、将に戦々恐々といったところでしょう。

デファクトスタンダードが決まるまでにはまだ数年かかるでしょうし、これからVBAを使ってみようという方は学習していって良いと思います。少なくとも今の時点でのオフィスの自動化をするプログラミング環境の第一選択は、VBAであると考えます。また、RPAがもし普及したとしても、EXCELをいじる処理がVBAで書いた場合よりも速く動作するということが可能なのかどうかは疑問です。今でも目的によってはRPAのシナリオとVBAを組み合わせて使いますし、これは今後も続く可能性があります。

前述したとおり、RPAのシナリオも一種のプログラミング言語なので、設計は必要です。従って、VBAで読みやすいコードを書くスキルを磨いた人は、RPAにおいても優れたシナリオを書けるようになるのではないでしょうか。

あるいは既にいずれかのRPAで設計等の仕事に就いている方もおられると思います。使用しているプロダクトが仮にあまり普及せず、別のものにとって変わられたとしても、設計能力はそのまま生きますよりよいものを作り出すことに注力していけば、問題ないと思います。

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